空き領域が多いのにMSの「ディスクの管理」で縮小できないWindows10東芝ノートからWindows11にアップグレードしSSDに換装した件

カナリヤでございます。一筋縄ではいかないケースがありましたので記事にしてみます。
T654/78LWもともと800GBのCドライブでシステムファイルを含めても60GBほどの使用領域しかないのにも関わらず「ディスクの管理」で縮小メニューを使って450GBまでしか縮小できない。

おそらくですがディスクのクリーンアップの際に削除したファイルの一部が壊れていたため450GBあたりのセクタに影響を残したままリサイクルビン(ごみ箱)にファイルを移動。そいつがファイルシステムのロジカルエラーを引き起こしていたようで、すでに修復不可能。リサイクルビンに入っているのならファイルの復元をしようかとも思いましたが、やる意味ないっすね、この場合。

ですのでそのままWindows11にアップグレード。依頼主に許可を得て、450GB以上のSSDに換装を試みますがここにまた問題発生・・・。

その前にざらっとディスククローニングの手順

今回は1TBのクラシカルディスクから960GBのSSDに換装しますのでDDコピーやクローン専用機はつかえません。
Clonezillaを入手しRufusで起動USBメモリを作成してPCでBootします。
Enter Shell から管理者に

sudo su

fdisk -l ←クローン元(/dev/sda)とクローン先(/dev/sdb)の情報を確認します。ここでクローン先のパーティションテーブルは削除(Gpartedを利用すると操作が簡単です)しておいたほうがいいです。

/dev/sdaがGPTテーブルを利用しているという前提でパーティションテーブルだけ/dev/sdaからコマンド(DOSテーブルですとさらに検索が必要)を使ってクローニング。

sgdisk -R /dev/sdb /dev/sda (順番注意!!)

ところがsgdiskコマンドでpartition6とpartition7にエラーが出ます。

Problem: partition 6 is too big for the disk
Problem: partition 7 is too big for the disk

Windowsの格納パーティションやBootパーティションでしたら諦めましたが、拡張ディスク(バックアップファイル等を格納されている)パーティションでしたので削除を決意します。

ですけども本当に起動に不要なパーティションでないのかチェックしとく必要があります。bootに使われるパーティションであれば削除したとたんWindowsは起動しなくなってしまいますのでとりあえずWindowsに戻ります。コマンドプロンプトから

reagentc /info

Windows RE の状態:Enabled
Windows RE の場所:\?\GLOBALROOT\device\harddisk1\partition4\Recovery\WindowsRE

ということでPartition4は絶対削除できませんがPartition6とPartition7は削除できると確信(でもめっちゃドキドキ)。

早速削除していきます。ネットで結構でておりますが、手順はこうです↓。
管理者でコマンドプロンプトに戻り

diskpart(list partitionで削除するパーティションを確認したのち)
select disk 0
select partition 6
delete partition override
select partition 7
delete partition override

ちなみに Partition 6 は拡張パーティション
Partition 7 メーカーさんのバックアップファイルが入ってました。

再度Clonezillaから起動させてsgdiskコマンドを通します。
今回はうまくいきました。で無事パーティションテーブルのクローニングに成功したなら、あとはClonezillaの指示に従うだけ。引越の所要時間は2時間くらいです。